お中元シーズンになると、和歌山の会社では桃が増えることがあります。
もちろん、すべての会社でそうなるわけではありません。それでも夏のある時期、取引先、親戚、知人、農家関係の人などから「桃をいただきました」という声が職場に流れることがあります。
最初の箱は、だいたい盛り上がる
箱を開けた瞬間は、みんな少しうれしそうです。「わ、桃や」「いい匂いする」「今日持って帰ろう」。給湯室や休憩スペースに置かれた桃の箱は、かなり平和な夏の景色です。
3箱目くらいから、桃管理が始まる
ところが、2箱、3箱と重なってくると、空気が少し変わります。冷蔵庫に入らない。机の上に置くには場所を取る。柔らかいものから先に配らないといけない。気づけば誰かが、桃の熟し具合を真剣に確認しています。
「これは今日中やな」「これは明日でもいける」「家族多い人、持って帰って」。もはや、ちょっとした桃の仕分け作業です。
県外の人から見たら、たぶん天国
会社に桃があること自体、県外の人から見ればかなり贅沢な話かもしれません。でも和歌山の夏の職場では、桃はありがたい贈りものでありながら、同時に「熟す前においしく食べきるミッション」でもあります。
職場の日常にも、和歌山らしさは出る
和歌山の果物の豊かさは、観光地や直売所だけに出るものではありません。給湯室のすみ、冷蔵庫の前、持ち帰り袋の横にも、ちゃんと顔を出します。
お中元の時期、会社に桃の箱が積まれていたら。それはたぶん、和歌山の夏がちゃんと来ている合図です。